三重県熊野市飛鳥町佐渡地内の山林に位置する「鶯(うぐいす)の森」。三重県は20年ほど前、「森林環境創造事業」の名称で県内各地で広葉樹の山づくりを行いましたが、財政難などの事情から森林管理が滞り、山はこれまで放置されていました。
山林の返還を受けた山主さんは、荒廃した山を見てどれほど落胆したことでしょう。私たちは約7.8㌶の山林を、栄養豊かな広葉樹が広がることを願い、水源の森として林道舗装や東屋などの整備を進めてきました。そして、多くの鶯が集まることから、この山を「鶯の森」と名付けました。令和5年4月29日に同所で行われたオープニングセレモニーには、近隣市町村の首長や県、関係団体、地域住民など多くの方々にご出席いただき、みんなでシャクナゲやツツジなどを植樹しました。
地域の方々が安心して暮らせる山の保全、山林の多い地域でいかに人間と木が暮らして行けるか。これからも「鶯の森」プロジェクトを通して、皆さまと共に地域のさまざまな課題に目を向けていければと思っています。
「鶯の森」オープニングセレモニーでは、多くの方々にご出席いただき、植樹などを通して自然保護や山の保全などについて考える機会としました。
これまでに、林道舗装や東屋の整備などを進めてきました。